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updated 2023-02-17



■富津岬北側海岸への車両の乗り入れ抑制協力について

富津公園・北側海岸といえば、関東におけるシットオントップカヤックを使った本格的なカヤックフィッシングの発祥地といっても過言ではないと思います。

現在のカヤックフィッシングの基本的なスタイルが確立された場所として、カヤックアングラーからは「聖地・富津」と呼ばれています。

これまでは富津公園北側の海岸に車を横づけしてカヤックを降ろしていたのですが、平成21年8月1日(土)より、富津岬北側海岸は車両の乗り入れの抑制協力エリアとなりました。


富津北側海岸へ車両を入れていれた道には平成21年8月1日より、この看板が設置されました。

看板のアップです。

富津岬海岸部は千葉県の指定天然記念物の海浜植物群落地として指定されている区域であり、保護育成を図っている場所であります。この場所への車両の乗入れは、車両のタイヤによる砂の撹乱により、植物の定着にとっては大きな障害となってしまうとのことで、車両の乗り入れ抑制協力エリアとなったとのことです。


↑↑車両乗り入れ抑制協力区域概要図↑↑


※カヤックアングラーの皆様には、図にある北側海岸・ピンクに塗られたエリアへの「車両乗り入れの自粛」を徹底していただきたいと思います。


以前は海岸まで車を乗り入れていましたが、今後はNGです!
(※写真は平成19年のもの)

■ただし、これはカヤックフィッシングが禁止ということではありません。ルールやマナーを守って行えば、今までどおり、富津でのカヤックフィッシング自体は可能です。

その際、「車両乗り入れ抑制協力区域概要図」上、明治百年記念展望台手前の富津岬先端の駐車場がもっとも車からカヤックを降ろしやすい場所になります。


富津岬先端の駐車場

富津岬先端駐車場前の海岸の風景


「車両乗り入れ抑制協力区域概要図」上にある通り、海洋レジャー積載車揚げ下ろし場所に車両を一度入れてカヤックを降ろし、その後、車両を駐車場へ入れることもできます。
ただ、カヤックはそれほど重いものではないので、駐車場に停車し、その場所で降ろしてドーリーで海岸まで運べば良いと思います。

ここで注意点がいくつかあります。

◆富津岬先端の駐車場は公共の場所

この駐車場は一般の観光客の方も多数いらっしゃいます。また、今回の北側海岸車両乗り入れ抑制協力を受け、他のマリンレジャーの方も多く訪れる駐車場になると予想されます。トラブルにならないよう、他のマリンレジャーの方が多いようでしたら、少し外れた場所までドーリーでカヤックを運んでから海に出るといいと思います。
また、夏季シーズンなど、この富津岬先端の駐車場が満車の状態の場合、富津公園入り口の駐車場に車を駐めてドーリーで海岸までカヤックを運んでいくケースも出てくると思います。(海岸まではかなり遠くなってしまいますが)


◆富津岬先端は潮が速いので要注意!

富津岬先端は↓↓の航空写真のように、第一海堡から伸びる砂州が海岸まで伸びています。これにより、潮の流れは一気に富津岬先端駐車場前で狭まります。


富津岬先端の航空写真

つまり、富津岬先端駐車場前は潮が非常に速い場所です。時には激流といってほどの流れになります。細心の注意が必要です。
大潮の潮が動く時間帯などには、カヤックが潮の流れに乗ってしまうと、逆らって漕ぎ戻れないぐらいの時もあります。
さらに強い風が吹く日は三角波も発生し、カヤックが転覆しやすい状況となりやすい場所です。

富津岬先端駐車場の正面に見える砂州。海岸と砂州の間のエリアは急激に潮の流れが狭まり、潮の流れは速くなり、波立つことも多い。

※富津岬先端駐車場前海岸からカヤック出す場合は、いきなり沖に出ず、海を見て右方向(富津ジャンボプール方面)に向かって、しばらく岸際ギリギリを漕いで向かうことをオススメします。

※潮が速い時は、無理せずに、海を見て右方向(富津ジャンボプール方面)に向かって海岸線の陸上をドーリーでカヤックを運んでいき、安全な場所まで離れてからエントリーしましょう。

※帰着時も同様に、岸際ギリギリを漕いで戻ってきた方が無難です。潮が速かったり、風が強い日は、無理に先端駐車場まで漕いで戻ろうとせず、早めに岸に上がって海岸をドーリーでカヤックを引いて歩いて帰ってきましょう。


富津岬先端駐車場の一番奥にある公衆トイレ。岬の一番先端側ではなく、
このトイレの正面あたりからエントリーして、海を見て右方向へ岸ギリギリを漕いでいくと
比較的安全性が高いと思われます。



◆漁師さんへ迷惑をかけないように!
今回の「富津岬北側海岸への車両の乗り入れ抑制協力」のひとつの理由は海浜植物群落地の保護ですが、もうひとつの理由として「富津北側の海面は漁業権が設定された区域であり、ルールを守った海岸、海面の利用を図るため」とも明記されています。

※漁師さんの船の操業、作業の邪魔にならないようなカヤックの航行をお願いします。また、間違っても漁師さんが設置した海苔棚などに向けてルアーをキャストしたりしないようにしましょう。
また、海苔棚に近づきすぎること自体、誤解をまねきかねません。オープンエリアで魚は十分釣れます。ルールとマナーを守って、富津での楽しいカヤックフィッシングをやっていきましょう!

以上が、平成21年8月1日より実施された富津岬北側海岸への車両の乗り入れ抑制協力についての概要になります。(また新しく分かったことが出てきましたら加筆修正をしていきます)

カヤックアングラーの皆様のご理解とご協力をよろしくお願い致します。

追記

今回の件は、moriさん、bluegrassさん、田吾作さんから貴重な情報とアドバイスをいただきました。そしてFUNさん、もっちさんからも貴重なアドバイスをいただきました。富津をホームの一つとされているカヤックアングラー仲間の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

2009年8月24日
kayak55.com 赤澤克哉